シェービング『泡の保ち』実験その1

シェービング『泡の保ち』実験その1

剃毛の時に使うシェービングフォームは石鹸をお湯で溶いて泡だてて作っています。

多くの理容師さんは某大手のシェービングリキッドを使っていると思うのですが、

このシェービングリキッドですが、昔は粉石鹸もあったんです。

私も修行時代から粉石鹸を好んで使ってたのですけれど、製品がリキッドオンリーになってから使用感がどうにも気に入らなくて現在のNuSkinの石鹸『ボディーバー』に出会うまで渋々使っていたのでした(=´ω`)_з トオイメ…

 

その使用感なのですけれど、固形(粉)に比べてリキッドは『泡保ちが悪い』『添え手が滑る』(私個人の感想です、一応)んですよね。

その『滑る』というのは多分スムーサー的な意味で意図的かと思うんです。

シェービング(あえて”剃毛”とは言わないw)は肌にダメージをなるべく与えない為にカミソリを『良く滑らす』のが重要と思われてるんでしょう。

ま、コンシューマー向けの『刃を肌に押し当てる』タイプのカミソリにとっては重要だと思いますけれども、

刃を寝かせて添え手(カミソリを持つ手と逆の手、肌の状態を剃りやすい状態にキープする役割)を効かせる理容師、ましてや身体中剃る剃毛師にはこの『添え手』がメチャクチャ重要なので必要以上に『滑り』が良いと添え手が滑って効かなくなるんで困るんですよ。マジで!!!

 

…とまぁ剃毛の『泡事情(?)』を踏まえた上で本日の本題。

現在私が愛用してるのはNuSkin社の『BODY BAR(ボディーバー)』という石鹸。

これをチーズグレーターで粒状にして使っています。

※上の画像の真ん中の瓶に入ってるのがソレです。

 

…で、ですね。

このボディーバーにもリキッドタイプがあるんです。

もちろん使ってみたんですが、、、やはりここでも前出の某大手の『粉(粒)とリキッドの違い』を感じるんですよね。

なので実際どれくらい違うのか実験してみたいと思います。

 

 

※ここからの実験画像は左が『ボディーバー リキッド』右が『ボディーバー(固形を粒状にしたもの*以降”粒状”)』です。

※※実験条件以下になります。

・室温19℃、室内エアコン未使用ほぼ無風

・保温カップではなく保温器を利用

・最初に泡立てた後は最後まで放置

 

【泡立てる前】

こんな感じ。

ちなみに保温カップではなく『蕎麦猪口+マグカップウォーマー』というのがShaving.Tokyo Styleなのです。

※その理由は実験その2で近日公開予定。

 

【泡だて直後】

ぶっちゃけこの時点で泡のきめ細かさが違うんですよねぇ…(ー_ー;)

同じテクニックで同じように泡だてたんですけど…リキッドの『滑りの良さ』による望まない影響がこういう所にも出てるんでしょうか?

【放置10分】

10分経つとリキッドの方は泡全体のボリュームが減ってきますね、泡のキメも荒くなる。

一方、粒状は表面的にちょっと乾いた感じでそれに伴ってキメの細かさが少しスポイルされてる。

 

【放置20分】

20分経つとリキッドの方は益々ボリュームが落ちてブラシの毛が見え始めてます。

粒状の方も放置10分の時よりも乾きが進んでますが全体的な感じはあまり変わらず。

 

【放置30分】

30分経つとリキッドは相当痩せちゃった感じ。粒状も更に痩せましたが『泡』の感じはまだある感じです。

 

【再度泡立て】

30分放置の後に水など加えずにそのまま泡だて直したものです。

一番最初に比べて水分が少々飛んだ感じで両方とも少し『てり』が出てる感じです。

 

【再度泡立てた泡を塗布】

【同拡大】

再度泡立てた泡を腕に塗布したもの、上がリキッド、下が粒状。

最初の段階で塗布してないので比べられませんけれども、、、大分違うもんですね。

 

 

結論から言うと、見た目で泡(特にきめ細かさ)の『保ち』は圧倒的に粒状(固形)の方が良いです。

その上で剃毛する時の『滑り』は最初に述べた通りです。

実際に使用する場合は、その都度ブラシで泡立て直したり適時水分を足して『泡』を作りながら使用するので10分はおろか5分も放置する事はありませんが、ポテンシャルと言う意味で私が感じた『大きな差』を説明する資料となるのではないかと感じます。

正直ここまで差が出ると思ってませんでしたが(;゚∀゚)

 

…で!

なぜこの様な結果になるのでしょうか?
科学的に検証をした訳ではないのであくまでも私の私見ですが、、、

常温でリキッド状にする事による成分や製法の違いで『操作性』や『安定性』を追求する事により一定レベル以上の部分のパフォーマンスをある程度諦めた処方になってるのではないかと思います。

『剃る』にあまりこだわりの無い場合は操作性が手軽で安定的な結果が出るならそれに越した事はないと思いますけれどねw

 

操作性の話なのですが、次の写真は粒状のカップをさっと流水で流した後のカップの写真です。

見ての通り石鹸の溶け残りがあります。

画像はありませんが、リキッドの方はこう言う残りは生じません。

リキッドのそうした『安定した操作性』は一見良さげなのですが、、、

実を言うと粒状のこの溶け残りがある事でその都度泡立て直す時に『泡の状態』を自在に調整できるんです。

その事も粒状(固形)を使う理由でもあるんですけれど…これはちょっとマニアックな部分なので解説するのはまた別の機会にでも。。。

 

と、言う事で実験その1でした。

その2は『保温カップの温度変化と泡の関係』を実験します。

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